鎮痛・鎮静

 交感神経緊張の緩和は,フェンタニル持続投与を基盤とし,呼吸数の20回/分以下への安定化を第1目標とする。現在の当講座の鎮痛・鎮静・交感神経緩和バンドル指針は,① フェンタニル(通常:25〜125μg/時),② デクスメデトミジン(〜0.7 μg/kg/時まで:心拍数減少に注意)を基盤とする。プロポフォール10 mL/時以上における溶解液による脂質化負荷,PRIS(propofol infusion syndrome),加療なミダゾラム投与による覚醒時錐体外路症状の合併に注意し,これらの使用は限定する。1%プロポフォール製剤の位置づけは,成人のみの使用とし,夜間のみ5 〜7 mL/時レベルでの入眠補助とし,鎮静においては3番目の位置づけとする。

■フェンタニル1 mg(フェンタニル0.1 mg 10A)+生食20 mL 計40 mL
(上記組成の場合,1 mL = 25 μg)

フェンタニルは電子カルテでの麻薬処方が必要。
■デクスメデトミジン:プレセデックス200 μg+生食48 mL 計50 mL
■プロポフォール:ディプリバンシリンジ500 mg(原液)  計50 mL
■ドルミカム®(ミダゾラム):小児および痙攣の鎮静に使用。ルーティン頻用は禁止。各自で,以下の濃度レベルで調整する。ドルミカム1〜2.5 mg/mLとして生食で溶解する。
■イソゾール®(チオペンタール):痙攣抑制に使用。肝細胞傷害,肝機能低下,心抑制,筋細胞融解,に注意する。溶解液による希釈のみ。持続投与 3~5 mg/kg/時。

集中治療領域の臨床研究 
MEIDAI 救急・集中治療 MERIT trialについて

名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野は,当教室の炎症研究班などの基盤研究より,急性期管理におけるメラトニンの重要性(入眠作用,抗炎症作用および抗脳傷害作用)を考えています。このメラトニンの重要性を考察するための臨床研究として,既に本邦で不眠治療として臨床使用されているメラトニン薬(ロゼレム®)を用いて,名古屋大学倫理員会の承認下で,適切なデータモニタリング者と監査を定め,2015年5月1日より臨床研究を開始しています。急性期管理と集中治療の発展に向けて,各専門診療科および患者さんへの説明とさせて頂きます。本研究に関しましては,患者さんに救急科としてインフォームド・コンセントをさせて頂き,承認を得た場合の適応とさせて頂きます。集中治療医学の発展にために,ご協力をよろしくお願い申し上げます。
(名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野)

The efficacy of ramelteon, selective melatonin receptor agonist, during the critical care:MERIT trial(Melatonin Evaluation of Lowered Inflammation in ICU Trial)

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指針設定 
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野 
2015年4月1日〜 東 倫子・田村有人(外来医長)・松田直之(EMICU部長)
2015年4月1日〜 東 倫子・海野 仁(病棟医長)・松田直之(EMICU部長)






センター連携教育体制