名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野

教育講演・教育セミナー

1. 松田直之
教育講演4 2014MEIDAI救急・集中治療バンドル MB13/SB6
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

2. 松田直之
教育講演 集中治療管理におけるカテコラミンの適正使用2014
第59回日本集中治療医学会近畿地方会 2014年7月12日 高槻

シンポジウム

一般演題

1. 髙谷悠大, 東 倫子, 稲葉正人, 松島 暁, 角 三和子,  沼口 敦,  足立裕史,高橋英夫, 松田直之
褐色細胞腫によるショックの救命の一例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

2. 海野 仁,山本尚範,松井智文,星野あつみ,田村有人,松田直之
カルシウムチャネル拮抗薬の過量服薬における集中治療の一例
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野2
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

3. 東 倫子, 沼口 敦, 波多野俊之, 大林正和, 淺田 馨, 日下琢雅, 高谷悠大, 稲葉正人, 松島 暁, 江嶋正志, 角 三和子, 足立裕史, 高橋英夫, 松田直之
デクスメデトミジン離脱により交感神経過緊張を生じたミトコンドリア脳筋症の一例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

4. 日下琢雅, 高谷悠大, 大林正和, 波多野俊之, 江嶋正志, 沼口 敦, 角 三和子, 足立裕史, 高橋英夫, 松田直之
蜂窩肺所見を伴う重症ARDSに対して腹臥位が著効した1例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

5. 吉本広平, 日下琢雅, 高谷悠大, 足立裕史, 松田直之
ニューモシスティス肺炎とMRSA菌血症を合併した悪性リンパ腫の1例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

6. 江嶋正志, 海野 仁, 淺田 馨, 大林正和, 日下琢雅, 高谷雄大, 東 倫子, 沼口 敦, 松島 暁, 松田直之
ケトン食療法が難治性痙攣のコントロールに有効であった2症例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

7. 塩屋悠斗, 中原光三郎, 山本尚範, 田村有人, 淺田 馨, 日下琢雅, 吉本広平, 高谷佑大, 東 倫子, 稲葉正人, 波多野俊之, 江嶋正志, 沼口 敦, 角 三和子, 足立裕史, 高橋英夫, 大林正和, 海野 仁, 松島 暁, 松田直之
観血的血圧モニタリング用カテーテルによって感染症を合併した2例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知

8. 髙谷悠大, 八木哲也, 東 倫子, 稲葉正人, 松島 暁, 井口光孝, 角 三和子, 沼口 敦, 足立裕史, 高橋英夫, 松田直之
名古屋大学救急・内科系集中治療室における検出細菌の解析
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日

9. 淺田 馨, 波多野俊之, 江嶋正志, 沼口 敦, 角 三和子, 足立裕史, 高橋英夫, 松田直之
右上大静脈欠損と左上大静脈遺残を認めた急性肺炎の一例
第22回日本集中治療医学会東海北陸地方会 2014年6月14日,愛知


救急・集中治療領域における教育活動

1. 松田直之. 敗血症診療のバンドル化とワンカット臨床研究の立案
第19回日本救急医学会専門医セミナー 2014年3月29日 東京

2. 松田直之. 生体侵襲と栄養管理.
日本集中治療医学会東海北陸支部看護セミナー 2014年6月21日 名古屋

3. 松田直之. 集中治療の最前線.
日本看護協会集中治療ケア認定看護セミナー 2014年8月10日 東京


日本における救急・集中治療の活性化に向けて
多くの救急・集中治療専門医が誕生し,急性期管理医学の診療と教育と研究が向上すると良いです。救急・集中治療は,外科系・内科系・マイナーを問わず,すべての疾患の急性期病態への病態と診療を専門とし,この治療と教育の確立を専門とします。現在は,はじめから救急医療を継続して専門に学ぶことが大切です。それだけ,救急医療と集中治療は,急性期管理医学として専門領域となっています。 
教授 松田直之

MAIN 1
2013年 名古屋大学救急・内科系集中治療室開設後の敗血症性ショックの管理統計

名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
● 松島 暁,東 倫子,髙谷悠大,稲葉正人,大林正和,淺田 馨,海野 仁,日下琢雅,山本尚範,夏目唯弘,山本美知郎,角 三和子,沼口 敦,村瀬吉郎,足立裕史,高橋英夫,松田直之


【はじめに】名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野は,2011年5月1日に当講座に所属する救急・集中治療の主治医制およびclosed ICU systemとして,救急部の診療j拡充に加えて,救急・内科系集中治療室(EMICU)の管理を開始した。このEMICUの管理において,敗血症性ショックは,既に100%救命できるまでの理論が当教室では完成されている。2011年5月1日から2013年2月28日までの敗血症性ショックの管理と治療成績を解析する。【方法と結果】2011年5月1日から2012年4月30日までの1年間においてEMICUで管理した全733症例のうち,42例が敗血症性ショックであった。年齢は63.0±21.2歳,男女比は23:19であり,在室日数は13.6±16.1日,APACHE IIスコアは23.2±8.0点,SOFAスコアは11.2±3.9点であり,予測死亡率平均は62.0%だった。この42例のうち,アンチトロンビン製剤は35例,リコンビナント・トロンボモジュリンは19例,IVIGは29例に使用していた。終末期として積極的治療を拒否され,DNRオーダーが出された3名については治療を断念したが,他の39例は全てショックを離脱し,ICU生存と28日生存が得られていた。治療の基盤は,培養検査を十分に行った上での早期の抗菌薬投与,Early Goal Directed Therapyを基盤にしたエコーを多用した輸液管理,ノルエピネフリンを第一選択にした昇圧薬の使用,さらに早期経腸栄養だった。【結語】名古屋大学救急・内科系集中治療部において,敗血症性ショックのショック離脱率はほぼ100%に高められており,その上でDNRや終末期医療を含めるとICU内死亡率は7.1%レベルであり,海外の治療成績や予測死亡率に比べれば高い救命率が得られていると評価できた。救急を専門とした医師によるclosed ICU主治医システムにより,急性期管理の治療成績が高められていた。

ページの先頭へ

MAIN 2
2013年 名古屋大学救急・内科系集中治療室開設後の非侵襲的陽圧換気(NPPV)による呼吸不全管理の解析

名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
● 松島 暁,東 倫子,髙谷悠大,稲葉正人,大林正和,淺田 馨,海野 仁,日下琢雅,山本尚範,夏目唯弘,山本美知郎,角 三和子,沼口 敦,村瀬吉郎,足立裕史,高橋英夫,松田直之


【はじめに】名古屋大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学分野が2010年2月1日に新体制となり,その後,救急外来の正常化と共に,2011年5月には救急・内科系集中治療室(EMICU)が開設された。このような管理において,当教室では気管挿管を施行しない指針をNPPVプロトコルとして整備しようとしている。2011年5月1日から2013年2月28日までの期間に,非侵襲的陽圧換気(NPPV)を施行した呼吸不全症例を解析し,当教室の呼吸管理の集中治療を評価する。【方法と結果】2011年5月1日から2012年4月30日までの1年間で管理した全733症例のうち,NPPVを行った症例は69例だった。NPPVが施行された症例の年齢は67.3±17.1歳,男女比は50:19であり,在室日数は10.54±10.89日,APACHE IIスコアは20.6±6.3点,NPPVを行う前のPaO2/FIO2比は147.9 mmHgだった。対象とした疾患の内訳は急性心不全が最も多い22例であり,続いて間質性肺炎が11例,肺炎が7例,ARDSが7例,II型呼吸不全が6例,誤嚥性肺炎が5例,急性大動脈解離(Stanford B)が4例,悪性腫瘍と慢性腎不全による溢水が2例,急性散在性脳脊髄炎と筋萎縮性側索硬化症,および分類できない急性呼吸不全がそれぞれ1例という内訳であった。鎮静薬の中で最も使用したのはデクスメデトミジンであり22例に使用し,ついでプロポフォールが3例だった。交感神経緊張の高い群で使用された鎮痛薬は,フェンタニールが12例の最多であり,モルヒネは2例だった。多くは,鎮静や鎮痛を行わずにNPPVで管理できており,例数は34例であった。以上のNIPPV管理におけるICU死亡は,DNR(do not resucitate)を含む12例(17.4%)であり,APACHEⅡスコアからの予測死亡率40.2%より低いものだった。【結語】ガイドラインで推奨されている急性心不全やII型呼吸不全でのNPPVの呼吸管理は,名古屋大学EMICUでも多く認められた。さらに,悪性腫瘍と慢性腎不全などのDNI(do not intubate)の意思表示をしている呼吸不全患者や悪性腫瘍終末期患者の呼吸不全にも有効性を認めた。最終的に,これまで慎重に行うべきとされていた喀痰量の多い肺炎に対しても,当EMICUではNPPVは十分に適応となると考えた。

ページの先頭へ