名古屋大学救急・集中治療医学分野の社会貢献のために

名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
教授 松田直之

Prof & Chair Naoyuki Matsuda MD, PhD.jpg

名古屋大学憲章「勇気ある知識人
 名古屋大学は,自由闊達な学風のもとで,人間と社会と自然に関する研究と教育を通じて,人々の幸福に貢献することを使命とします。とりわけ,私たちの医学領域においては,医学の根底となる人間性と科学の調和的発展を目指し,人文科学,社会科学,自然科学をともに視野に入れて,高度な研究と教育を実践します。物まねや模倣を超えて,現存する状況をより広範に拡充させ,包容し,止揚し,広く社会に貢献し,自らの社会性と人間性を社会に奉仕することを目標とします。このような「勇気ある知識人LinkIcon」の理念を基盤とし,「自己革命を持つ知識人」として自己管理構築をし,さらに「濱口総長プランLinkIcon」の下で名古屋大学の一講座として,当教室も独自の学問観と診療と教育を発展させます。

当教室は,まず,地域や日本の「医の安心」の根底を牽引するべく,「救急医療」と「集中治療」を名古屋大学に確立し,新たに「減災医療」の構想と実践を掲げ,世界を代表する「救急医療」と「集中治療」の根底を地域に創造します。その上で,「救急医学」と「集中治療医学」の学術を簡素に再編成します。
 さらに,当教室はグローバル化を推進し,国際活動を重視しています。既存の事象や事柄を超えて,新しい創造を指向し,次の時代に「難局を乗り越えることのできる学術・医療・教育のリーダー」を育成することが名古屋大学救急・集中治療医学分野の使命です。できないことにはできない理由があります。これをそのままにしておくことは,望ましいことではありません。必要であれば,必要を可能とする,これが「勇気ある知識人」としての人間性と知力と行動力です。この中に,次世代を牽引し,指導する急性期医学者が登場することでしょう。以下を,当教室の当面の基盤目標とします。

名古屋大学 救急・集中治療医学分野の教室精神

● 診療ができるようになるためには皆の3〜5倍の速度で活動性と感受性を鍛える
● 職業人として,人としての「奥行」と「深み」を鍛える
言葉にならない多くを感じ取り,絶えず自省し,前向きに考える
● 前向きな思考力と感性の中で,独創性・学術性・包容性を育てる
● 前向きで,元気と夢のある仲間と共に歩む

 このような「個々の前向きな切磋琢磨と努力」を支援するのが当教室であり,「自発力」と「創造力」を育成します。自分を絶えず,ゼロから見つめ直すことのできる,既存の知恵に縛られない「自省」と「優秀性」の精神を実践の中で伝え,お互いに自身を鍛え,日本や世界に貢献できる「尽力」を磨きます。

 以上をもって,急性期医療を牽引する人物,急性期医療を教えることのできる「人格」と「教育力」と「研究力」として,日本や世界に踊出することを切望します。

文責 松 田 直 之 (2010年2月1日)