Emergency & Medical ICUは多種多様な急性期管理モニタリングを搭載し,さらにベッド床は20m2以上に広く取られています。Emergency & Medical ICUの中から,救急外来治療室の光景や患者診療状況がモニタリングできます。重症患者搬入に対しては,教授やスタッフが救急外来に駆けつける体制が整っています。完全救命の急性期管理がモットーです世界に救急・集中治療の火を灯す 完全救命の実践早く治る急性期管理がモットーです世界最先端の急性期管理を開発します医学における技術・教育・開発において目に見えない細かな配慮ができる人材を養育します人間性と明朗さを学術に加えて育成します毎朝8時からのER症例検討会 診療の討議と振り返りの教育体制プレゼンテーション能力を卓越化させます救命救急センター化を目指して皆が集結:既存に甘んじることなく,解体と再編成の止揚のビジョン継続こそ 救急医療と集中治療の力である 松田直之皆で熱くディスカッションするスピード環境来て育ち 日本を支える OPEN教育の実践 急性期管理医学



 皆が同じことをしているということは,「伝承」です。その一方で,「創造」という独自の世界があります。救急は,「創造」です。大学を経験していない臨床医は,必ず大学で実力を試し,再教育されるべきです。モノマネを超えて最高を見つめる時期が,真の治療のために必要です。これまでの伝統の継承に加えて,次代に必要なものがあります。地域で,失敗を繰り返していてはいけません。経験的診療に甘んじている時代は,終わりました。医療分業が統括化され,大学こそが日本や世界を牽引する究極の時代が,今こそやってきます。 教授 松田直之

質問内容(2010年〜2014年)



Decrease the Mortality and Vacuity

 医師である皆が,大学の医学部に入り,医学を大学で学んだはずなのですが,大学を離れて診療をするという一般地域診療体制が存在します。しかし,これでは,卓越した救急医学や集中治療医学の実力は,絶対につきません。月次を超えて,プロの急性期管理者を育てるためには,このような経験主義的な体制を再び再構成しなければならず,大学と地域基幹病院の良い所をマグネット診療体制として止揚し,充実させることが不可欠です。これが,救急領域と集中治療領域における①診療体制の充実,②教育体制の充実,③研究力の国力UPにつながります。

 講座に身を置かないものの専門教育を,誰がどのようにできるのか?学会ですか?
 学会は,誰がどのように育てているのでしょうか?個人ですか?
 同じ失敗をしていることに,なぜ,学術を取り込もうとしないのですか?

 私な大学として,しっかりと講座を充実させることが重要と考えました。講座とは,しっかりと医学を学術として学ぶ場であり,教育できるレベルまで能力を引き上げる「座」です。そして,学会や学術集会を支え,専門医システムの良好性を厚生労働省と連動して発展させる「座」です

 医師の人生は長いです。大学は「超一人前」や「職人」として創るための一つの場として,何を提供できるかを明示し,医師を育てる「座」です。しっかりと学術を携える基盤を作るために,皆が集まる場所として「講座」は用意され,そして世界をより広く活動的に成績を高めるようにするように努めることが大切です。若者は,しっかりとビジョンを定めた講座に属することで,個の発想と創造のオリジナリティーを,「研究」や「検討」や「公表」の結果に結びつけ,15年〜20年後以降の自身の医師人生に豊かさを育成する気概が必要です。

 急性期管理医学を大学で学び,大学に急性期管理医学を育て,診療と学術と教育の融合をはかり,大成した自我の確立を目標とする有志が集まる場として,当教室は「講座」を運用します。このために,名古屋大学に「救急医療」を立ち上げることが必要でした。現存の診療レベルに甘んじることなく,再考の診療と治療を求めて,問題意識を感じ取ることが大切であり,「大和魂」をもって,世界の先陣を切ることが大切です。急性期医療は,すべての医療を救います。このために,医師や病院機能への脳力の育成を,当講座は重視しています。既存の診療に甘んじず,海外への追従を超え,日本に教育と創造をもたらす,そして「人格」を自らに育成することが,私の教授としての使命です。当講座は,「大和魂」をもって,世界の先陣を切ることを目標としています。

2014年1月1日 教授 松田直之

Q1: 大学病院の救急部では,症例が限られていると聞きますが,診療の実力がつくのでしょうか。
救急部は救急科として2014年に専門化されました。これまでの部活動レベルの救急医療は廃絶し,急性期管理額の専門家が育成される専門場となりました。2014年は,年間12,000例の患者数,救急搬入4,000例を超え,毎年,3名あるいは4名レベルで,入局者が皆,救急科専門医を取得し始めています。脊髄反射救急を深く教えることに加えて,深く考える基盤を作る教育を実践しており,脊髄反射レベルを超えることを徹底しています。日本集中治療医学会の演題数は,4年間連続で第1位,日本救急医学会の演題数は3年連続第2位,2015年は第1位です。症例は松田教授の尽力により,多岐にわたるようになったとともに,代務先で多岐にわたり研修できます。その一方で,代務先の救急医療のレベルを向上させます。2010年から,急激に救急医療が救急科として専門化しました。
 4年の年月を必要としましたが,現在,MEIDAI内だけでも,かなり救急医療の実力が付くようになました。2014年度の段階で,部活動のような「救急部」は廃止され,救急科が発足しました。これが大きい。責任のある診療体制が,責任のある診療を生むのです。MEIDAIにおける救急医療に責任性と実力者養成が伴いました。救急科責任として救急車搬入数は4,000台を超え,他を超越した高い治療成績を残し始めています。さらに私のMEIDAI着任以来,本格的に主治医CLOSED制の集中治療を展開しているために,救急科専門医取得の状況において極めて実力がつく状態となっています。つまり,やっつけ仕事は一切許さない,プロ意識の体得を提供できる環境を構築しました。我々の教育の特徴は,まる覚えを強要することではではなく,次世代を変えるための考える救急・集中治療の提供です。急性期病態生理学的評価の実力が,リアルタイムに,そこはかとなく付く環境としています。さらに,2015年には練られた抄読会,とにかく全紹介のジャーナルクラブ,そして実技鍛錬に関してはシュミレーション教育が構築されようとしています。(解答 教授 松田直之)
2012年までの解説<2012年−2013年レベル>
 大学病院だけでは,診療経験が限られる可能性がありますので,スタッフは週に1回,医員の皆さんには週に2回の関連病院の代務(関連病院出張)を行っていただき,診療力と教育力を拡充していただいています。しかし,当講座も,はじめから救急科に入局したものが増加したために,現在の名大救急の診療レベルは極めて高いものとなりました。
 一方で,さまざまな病院に出向して,急性期医療を経験できますので,単一の病院にいるだけでは身に付くことのできない広い管理の実力や施設感覚差が身に付きます。
 大学病院のメリットは,一般には経験できない極めて重症度の高い患者管理を,突き詰めて丁寧に診療できることです。救急・集中治療の専門性を学術性を獲得しながら深めるには,大学病院での救急医療や集中治療に従事することが極めてお勧めです。初期診療を超えた重症病態の管理においては,当院などの大学病院を超える内容は期待できないでしょう。
 さらに,当講座は,プレゼンテーション能力の育成を重視しています。プレゼンテーションや症例報告は,極めて厳格で厳しいものであるために,ここで鍛えられると高いプレゼンテーション能力が身につきます。また,国内外の学会発表や論文発表を通して,さまざまな急性期病態を広く深く経験できます。当講座の演題発表数などは,私の教授の着任以来,全国トップLinkIconを連続的に達成しています。
※ 注:話し言葉で,私はよく当講座を「MEIDAI」と呼びますが,当講座を大きくすることが名大であり,命題なのです。必要であるがゆえに,歴史ある環境にあっても,新しい学術を創生するように頑張らねばならない,このために,当講座を私はMEIDAIと呼んでいると解釈して下さい(教授 松田直之)

Q2: 名大病院救急科の特徴は何ですか?
救急科専門医,集中治療専門医を取得すると同時に,最低6年間以上で医学博士を取得できる臨床研究コースを設立しています。また,臨床ができるレベルになったら,大学院進学を選択することもできます。
 明るく,夢のあるものが集まることで,実力をつけるシステムを継承しようとしていることです。だいたい見たら,動ける医師かどうかわかりますでしょう。動ける,判断力の良い,頭の回転の良い,さらに人間性の良い医師を育てます。動けないと,期待する,期待すると,実力が低下する。この逆を提案します。動く,期待しない,期待に応える,できるようになる,夢は皆のために叶える。これは,私の医学部における学生の教育においても全く同じです。できているかどうかは別として,教育にも全力投球するのが救急科です。ただ医術ができるというレベルを超えて,人格を鍛えることが生きている使命です。大学の講座には,学問に加えて哲学がなければなりません。(教授 松田直之)
 救急の特徴は,1次救急から,2次救急,3次救急まで,すべて救急科で診療していることです。私の方針は,3次しか見ない救急医を作らないということです。これは,若くて能力を欠失する「片手落ち」です。1次も2次もしっかり対応できる習慣を絶えず維持しておくこと,これは65歳を過ぎてからの自己開業や研修医教育ができる基盤だという指針です。緊急性や重症性に関係なく,すべてに対応できるオールマイティー志向,そして「急性期には死なない」が私の松田イズムですし,私の学問です。(教授 松田直之)
 私の教授着任以降,入局メンバーに関連病院の救急外来を出張担当してもらう中で,救急初期診療の実力が極めて高められるシステムとして定期的に段階的に名大病院のERを改革してきました。2014年3月1日には,旧帝大病院における最後の「救急科」の設立を達成し,愛知東海における救急医療・救急医学教育の基盤を整えました。(教授 松田直之)
 出張病院は,年間救急車搬入5,000〜1万例を超える地域の拠点病院ばかりです。このような中で,災害減災医療をシステム化するとともに,日本救急医学会救急科専門医,日本救急医学会救急指導医,日本集中治療医学会集中治療専門医の資格が取れるシステムとなっています。
 愛知や名古屋の外傷診療は,DRヘリやDRカーの運用を含めて,これからの整備が必要とされています。外傷死の高い地域です。これは,救急科専門医と集中治療専門医が育成されていなかったからです。MEIDAI救急科の設立により,内因性疾患はもとより,多発外傷診療,広範囲熱傷診療の治療成績が極めて高まるばかりか,地域連携の強化がなされ,さらに再生医療を含めた急性期医学の充実がもたらされることでしょう。
 急性期管理医学に「学術」と「教育」と「診療システム」の充実をもたらすのが,MEIDAI救急科の特徴です。この教育を,大学講座として指導するのが,名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野です。
 とにかく理屈をいうより,まず,実践とフットワーク,とにかく,診療ができると言われるもので集結することで,「次代の超急性期医療の根底を構築する力」となるということが目標であり,MEIDAI救急科の特徴です。
 出張病院は,年間救急車搬入5,000〜1万例を超える地域の拠点病院ばかりです。このような中で,災害減災医療をシステム化するとともに,日本救急医学会救急科専門医,日本救急医学会救急指導医,日本集中治療医学会集中治療専門医の資格が取れるシステムとなっています。(教授 松田直之)
 愛知や名古屋の外傷診療は,DRヘリ運航を含めて,これからの整備が必要とされています。外傷死の高い地域です。これは,救急科専門医と集中治療専門医が育成されていなかったからです。MEIDAI救急科の設立により,内因性疾患はもとより,多発外傷診療,広範囲熱傷診療の治療成績が極めて高まるばかりか,地域連携の強化がなされ,さらに再生医療を含めた急性期医学の充実がもたらされることでしょう。(教授 松田直之)
 急性期管理医学に「学術」と「教育」と「診療システム」の充実をもたらすのが,名大病院救急科の特徴です。この教育を,大学講座として指導するのが,名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野です。(教授 松田直之)
 そうそう・・とても臨床ができない先生もいました。見ていて何ができないのかが,手に取るように分かります。何か專門が出来てしまうと,頭や専門領域やメガネがくもってしまって,救急医学や集中治療医学はとてもできなくなります。麻酔科ができても救急や集中治療はできません。循環器ができても救急や集中治療はできません。ゼロから学びなおしてもらうのです。それぐらい,救急や集中治療は,独自の専門性や管理レベルが高くなっています。例えば,感染症とか炎症とか,外傷とか,自分で診断も治療も最終判断できなくなるのです。しかし,こういう先生から,これまで蓄えた素晴らしさを引き出して,実利的な観点ではなく,個人として大成させるのも私の役割です。現在は,救急医療や集中治療を教える私のような本格的な存在が出てきました。救急医療に馴染むのははじめから本格教育を受けること,集中治療に関しては集中治療の主治医にならないと集中治療もどきで終わってしまうこと,こういうレベルを超えるように,私が人となりを見て,これらの本格派,つまり「真のプロ」を育てようとしているのです。(教授 松田直之)

Q3: 名大病院の集中治療の特徴は何ですか?
治療成績が卓越しています。
早く治ります。
終末期医療の対応も行います。
臨床研究を推進し,世界の最先端を創造します。
 救急に特化したEmergency & Medical ICU(EMICU)と外科術後などを中心としたSurgical ICUに,集中治療室が分かれていることです。これまで,外科術後を中心として救急・集中治療医学分野がICU16床を担当していました。しかし,この内容は周術期管理を含めて麻酔科が担当することが望ましいものです。外科術後は,術中から術野評価や管理評価をしているものが行うべきものです。一方,救急外来を通しての管理は,救急外来と連動して初めて最善の医療ができます。これらは,診断と治療を深く学んでいることが不可欠であり,この能力を如何に普段から磨いているかが大切ですので,救急科の診療領域と教育領域となります。(教授 松田直之)
 救急・集中治療医学分野の担当するEMICUは,救急外来を経由した救急専従医が管理担当するべき患者さんと,院内で重症化した内科系および小児科患者さんの急性期治療部門として機能しています。EMICUでは,さまざまな診療専門科と連動して,救急専従医が集中治療室での主治医となり急性期医療の専門診療が行われています。これにより,治療成績が高められていますし,徹底した急性期医療教育が行われています。現在,APACHEⅡスコア28レベルの重症度の高い患者さんの治療を行う中で,集中治療専門医取得が可能となるばかりか,治療成績の良さばかりではなく,質の高い診療が行われています。さらに,私は,がん診療急性期集中治療(oncological ICU)や小児集中治療(pediatric ICU)を提供することが大切と考えています。やがては,oncological ICUには診断学と治療学と緩和医療を極めることが必要です。私は,この指導体制を作ることになるでしょう。(教授 松田直之)

Q4: 救急や集中治療の専門医を目指す前に,他の専門領域で専門領域を学んだ方がよいのでしょうか?
救急医療:多職種連携による部活動の時代を超えました:救急の専門性をはじめから学ぶ時代となりました。
集中治療:急性期病態に対する診断と治療を学ぶ時代であり,対症療法の連携を是正します。
パラメディカルを含めたすべての多職種に,急性期医療の提案を行います。
 他の専門領域は,急性期医療の診断と治療を教える領域ではありません。技術や管理の一部を体得しても,救急科や集中治療の本質には届きません。現在は,救急医療と集中治療はめざましく進展しており,他の専門領域で学ぶことはできません。
 救急科専門医や集中治療専門医を目指すことが明確な場合は,直接、救急・集中治療医学分野に入局することをお勧めします。専門医になるためには,早く1万時間の専門診療時間を終えることが大切です。救急医療や襲中治療は,極めて本格的になってきており,他の診療科での専門性が偏りとなって成長を抑制しがちです。
 1990年代や2000年前半までの昔は,救急医療や集中治療を教授する教室が限られていたため,救急医療や集中治療を根底から学ぶことができませんでした。10年ぐらい前からやっと国立大学にも救急医学を教える教室が誕生したのです。
 一方で,当教室のように集中治療を救急医療と絡めて本格的に教授している教室は,未だ数が限られています。
 現在は,救急医療や集中治療を学ぶためは,救急や集中治療を専門とする教室に所属しなければ真の実力はつきません。救急科専門医を取れたとしても,診療の実力の伴わない,他科へのコンサルトしかできない,なんちゃって「救急医」となってしまいます。
 現在の教育の変遷から救急・集中治療の根底を学ぶ中で,当教室は必要に応じて院内外のさまざまな診療科で研修できるシステムを提唱しています。さまざまな診療科が細分化されてきた現在,これからの10年で,救急医療と集中治療の専門性は,より高いものとなることでしょうし,他の診療科では学ぶことはできない専門性の高い教育が行われています。
 そして,学術的な先生には,急性期病態学や創薬学に向けての大学院進学,臨床研究としての国外留学などの道へ早くつなげることを推奨しています。(解答 教授 松田直之)

Q5: MEIDAI救急・集中治療の主治医制度とは何ですか?
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野は,主治医制度の完全CLOSEDシステムです。
 当講座は患者さんに対して主治医制度をとっています。2011年度は,主治医グループを2グループ(Group RED & Group GREEN)にわけ,各グループが所属する主治医をサポートするように連動して治療を包括していました。これが,2012年度は,3グループ制(Group RED & Groop YELLOW & Group GREEN)となり,さらに助教以上の教官グループも連動して3グループ体制とし,各グループでの診療体制および教育が強化されるようになりました。その後,もう一度,2グループ制に変更し,各グループ内での症例検討数を増加させています。救急搬入された当日の救急担当医,あるいはICU担当医がEM-ICUでの主治医となり,その主治医を所属するグループがバックアップする体制となっています。これにより,診療方針がぶれない,治療の質の高いものとなっています。
 重症患者さんの集中治療管理の場を,救急外来を通して一般病院に解放した一方で,EM-ICUにおける急性期管理診療を完全主治医制として,急性期診療の専門性を広く他の専門領域の先生に流布できる体制としました。これにより,世界を代表する極めて高い診療成績が達成されてきています。
Q6: 研修時期に救急部で嫌みを言われたり,嫌な思いをたくさんしました。上級医にコンサルトすると怒られる経験をしました。名大でもそういうことがあるのでしょうか? 先生や救急の皆さんは,どうして救急医療が好きなのですか?僕はもう,救急医療なんてしたくありません。でも,集中治療には興味があります。
 まず,当直や救急が嫌いな当直医が存在することは,一つの現実として知っておく必要があります。私は,医学生時代から前から2番めの席に座り,いつも一生懸命に勉強をしていましたし,誰よりもノートをとるように,まとめるようにしていました。そして,先生に恩義を感じ,礼を尽くしました。しかし,一方で,いい加減に授業を聞き,挨拶もできない同級生も少なくともいたものです。医療に真面目なもの,医療に対して全力投球するもの,これは学生時代からの教育や自身の高いモチベーションによると私は考えています。だからこそ,医学生に一生懸命に,講義や生き方のひとつを伝授しています。大半の病院では,救急医療が活性化すると苦情が出ます。これは,救急医療に慣れていないし,きちんと教えられていないからです。その中で,救急科医になっても不得意領域があると,忙しいという理由で,救急車を断るものが出てきます。おそらく,医師の人生において大切なことは,自分の専門外であろうとも一生懸命に診療にあたることなのです。この気持と努力がある場合,無限に実力がつくのが医学です。自身の小さいからに入った時に,臨床医としても研究医としても終焉です。その上で,見つめる専門性は,独自のアイデンティティとして尊重するのです。医師は人間性を鍛えること,こは医療教育上の問題として,私はERにおいても,講義においても,講演においても,この問題を一生懸命に改善させようとしています。(教授 松田直之)
 現在は,内科でも外科でも細かく専門診療内容が細分化されていますし,各専門家は10年もすると全般的に広く専門外の医療をする習慣が失われてしまいます。さらに現在は院内リスク管理や安全管理も進み,自分の専門以外のことには携わらない風潮が尊重されはじめています。こういう中で,救急科専門医は,緊急性の高い病態と治療を専門医として,院内の救急医療を教育や安全管理の側面からも支えていくことになるでしょう。(教授 松田直之)
 研修医の皆さんが主体として動いている市中病院の救急部においては,救急科専門医を配置し,研修医のみなさんの患者さんに対する緊急性判断,ディシジョンメーキング,そして診療スピード力を高めていく必要があります。多くの上級医は眉間に♯をつけて怒りをこらえて,教育しているのが実状でしょう。(教授 松田直之)
 診断学が好きであるとか,さまざまな病気を診療できるから楽しいという研修のレベルを超えて,救急医療には替えの効かない,緊急性に対する診断と治療の高い専門性があります。また,急性期病態学をきちんと勉強していないものには,治る救急医療が出来ません。これを提供するのが,救急科専門医であり,集中治療専門医です。そして,この教育体制を作るのが教授や大学や学会の役割です。救急医療と集中治療の專門をかねることで,急性期の診断と治療と管理の能力が高まります。内科領域とか,外科領域とか,マイナーなどの区分を持たずに,すべてに対応できる実力のあるものが市中病院の一般医にいるとよいのですが,無理です。急性期病態学は極めて進化していますし,そんなに甘いものではありません。きちんと学んだことのあるものは,救急科專門医としてきちんと勉強をしています。診断が遅いとか,診断ができても治らないということを阻止するために救急科専門医の育成が必要なのです。(教授 松田直之)
 できる救急科は,院内の急性期管理や近隣の医療環境をきっと輝くものに変えてくれるでしょう。特に,これから10年後,2025年以降から,救急科専門医や集中治療専門医は,各病院診療の安全性と緊急性対応を支える極めて重要なポジションとなります。こうした急性期管理の専門医を育成している病院は,先進医療を支える基盤として10年後以降に日本や世界をきっとリードし,地域の基盤となることでしょう。今これを怠っている病院は超急性期病院を継承する資格はありません。(教授 松田直之)
診療のできない先輩は,怒る,見ない,逃れる,という「苦情の帝王」となるのです。動けない,理屈ばかり,言い訳の多い医師になってはいけません。医者にとって最も大切なものは,「フットワーク」,「礼儀」,「人情」,そして「学術回帰」です。自己鍛錬を怠った先輩に,均等に救急医療を任せるような病院体制ではいけない,これを支えるのが,急性期病態学を先進する「救急科」の役割なのです。(教授 松田直之)
集中治療だけではなく,救急外来を行うことを推奨しています。診断学と初期治療を学ぶために,救急診療を自身に併設するととても実力がつきます。一方,ERだけでもダメです。診断ができてもだめです。つまり,急性期治療学や急性期管理学は,現在,極めて学術的に進化していますので,これに追従して診療をしていることが大切です。急性期を集中治療で責任を持って主治医として担当すると,急性期治療学が身につきます。私の知る限り,これができると「相当にできる急性期管理の医師」になります。透けるように,手に取るように急性期病態が見えてきます。(教授 松田直之)


Q7: 国内外の学会への参加システムについて教えてください。

 学会発表の場として,また学習の場を拡大する目的として,国内外の学会に参加することを広く歓迎しています。助教以上は,主に研究費取得により学会発表を自主的に行うように推奨してます。科学研究費取得前の医局員の皆さんには,教室運営費より国際学会(年1回まで),国内学会(年2回まで)の学会出張費を提供しています。(医局長より)
 学会発表については,抄録記載や発表の詳細まで,私が全てチェックします。(教授 松田直之)
 管理データベース公表:当医局は,診療管理内容についての管理データベースを構築します。これをもとに,学術発表を行います。この指名は,教授任命権のもとに医局会での決定となります。当講座の発表として,学会発表及び論文発表の費用を,当講座が委任経理の一環として請け負います。(医局長より)
 助教以上の学術ポストのある先生は,科学研究費取得を原則とします。その上で,国内外で学術発表を予定してもらいます。しかし,私も支援しているのが現状です。(教授 松田直之)


Q8: 病院経営において救急医療が貢献していることについて教えてください。

2025年より,入院病床を抱える病院システムは,①超急性期病院,②急性期病院,③亜急性期病院,④慢性期病院の4つの区分となります。この超急性期病院の管理は,災害医療を含めて,救急科専門医,救急科指導医が牽引することになります。

 救急患者さんをたくさん受け入れると病院経営がプラスになります。しかし,多くの医師は,専門外の救急搬入を断りたいのが実状です。このため,救急科専門医を,診療者および教育者として多く院内に配置することが不可欠となります。現在,専門診療科による内科直制度や研修医任せの振り分け救急医療制度では,救急医療の安全と質が確保できません。このような背景の中で,当院では救急医療から離れている専門診療科医師による夜間祝日の内科直制度を見直し,廃止する方向性として院内会議を救急部運営会議の中に持ち,さらに救急部専従医を十分に配置する体制を計画しています。一方,重症症例の救急搬入後には救急専従医が専門性を持って患者急性期を診断し,治療できるような体制として救急・内科系集中治療室を設置しなければ,在院日数が極めて長くなり,病院経営を負に転じます。このため,短期間で治療し,回復させる質の高い急性期医療が救急科として展開される必要があることを唱えています。北海道大学でも京都大学でも,早期に救急科が極めて専門性の高い急性期管理科として設置されましたが,救急科が設立すれば,主体的な若い救急志向の医師画素建ち,1泊経過観察入院などの急性期経過観察入院を運用することができ,病院経営に極めてプラスに高めることができます。救急医療の患者回転の速度は,救急科専門医が主治医として急性期を担当することにより,出張先病院等への転院対応が極めて早急に展開され,ベッド運用が地域連携の中で適正化できるため,救急科専門医を当院にも集め,また当院で育て,さらに地域へ専門医として放出し,地域救急医療連携に貢献しようとしています。救急科専門医や集中治療専門医は,その重要性が認識されて10年に満たず,極めて少ないのが特徴です。広く多くの救急科専門医,そして集中治療専門医を目指す皆さんの当医局への参加を期待しています。
 2025年から,病院体制が「超急性期病院」,「急性期病院」,「亜急性期病院」,「慢性期病院」のように,新しい区分となります。救急・集中治療領域は,この「超急性期病院」における中央診療部門の要となります。慢性期より,急性期病態学が好きな医師には,この上ない学術環境と生活基盤が提供できます。(教授 松田直之)

Q9:入局するとMACノートを個人提供してもらえるというのは本当ですか?
できる先生には,できるだけのサポートが得られます。
できない先生にも,「優しさ」と「暖かさ」と「将来」というGOODSがプレゼントされます。
当教室は,使い古されるパターン化救急医師,動けない救急医師を排除し,救急医療と集中治療の両方のできる指導者の育成に尽力しています。その上で,病院経営学を学ぶようにします。
 名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野では,入局後にMACノートを提供します。また,2015年度からは,入局者に私の自費で「入局トロフィー」を授与します。当講座は,まず急性期管理・急性期診療をできるようになって頂き,次に学位を取得したり,海外留学をしたり,最終的には教授職,部長職,センター職,老後は自己開業や病院長職などの急性期管理医学を通した人生設計を設定して下さい。名古屋大学の卒業生であれば,各学年でどう考えても2〜3名以上の救急医が将来は不可欠です。大は小を兼ねる。救急・集中治療医は,診療の多方面で貢献できます。愛知・東海を支える者が集まってくれることを期待します。一方で,2030年に全国レベルでは,救急医療と集中治療が日本国内のいたるところで広く必要となります。この国内への人的支援として,さらにできるものを育成できるように,現在,京都,埼玉,東京,鹿児島,熊本,東北などの全国から広くやる気のある元気な先生に集結してきて頂いています。集結してきた皆の実力養成のために,MACノートによる自己開発(論文作成,個人情報抜きのデータベース管理,プレゼンテーション能力UP,国際交流,グローバリズムの育成)を指導しています。また,将来的には,海外ではすでに達成されているTeteICU様の対応をMACで行う必要があります。これにより管理の質が高まります。個人希望に合わせてフルスペックでのMACノートを,2014年第5期生より医局より提供しています。患者情報取り扱いの厳守は,反応過剰な社会問題として改正案が提出されていますが,現在,当院では厳密・厳格管理として,院内規約を遵守して頂いています。(教授 松田直之)