名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
教授 松田直之

2016年元旦 新年の挨拶 「2016年の救急・集中治療の展望」

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2016年VISION目標 Emergency & Critical Care System in NAGOYA(MEIDAI)

1.救急外来の専従医師および専従看護師の充実:ER診療を親身な診療としてより安全に教育的に充実させます。
2.教育システムの拡充:2016年4月より,再び,救急医療と集中治療の診断・治療・技術の教育を先進化させます。医学教育を徹底し,医学生・研修医に救急医学の専門性を教授します。
3.医学博士育成:救急診療を基盤として,次に学位(医学博士)を取得できるものを育成します。
4.グローバル化:国際連携の中で,新しい急性期管理医学を提唱します。
5.人間教育:元気さと明朗さの優先と維持する努力の伝授,「継続は力なり」の伝授

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謹賀新年

新年,あけましておめでとうございます。私が名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野教授に就任して,6年が経過しました。2016年は,京都大学からの異動後7年目として,教室のシステムをより良くできるように皆と協力し,上記目標として,多くの救急科専門医,集中治療専門医を誕生させます。
 また,2015年12月に日本集中治療医学会の理事に再任を頂き,深くお礼申し上げます。本邦の集中治療の専門性をより高めることができますように,① 集中治療教育の標準化と先進化,② 国際連携の強化とグローバル化,③ 集中治療の広報性と透明性の維持,④ 学術集会の質の充実化,⑤ 集中治療専門医と救急科専門医の育成を推進してまいります。ご指導いただけますよう,何卒,よろしくお願い申し上げます。
 現在,名古屋大学におきましては,将来の東海・名古屋地域や各都道府県を支えることのできる「救急科専門医」や「集中治療専門医」を目指すものが不可欠です。救急医療にしても集中治療にしても「部」としての「部活動」レベルの診療の質を向上させ,「安全」と「卓越」を具体化させることが大切です。非救急科専門医を超えて,より高い質の専門性を学んだ救急科専門医が管理する「超急性期病院」および「急性期病院」を育成しなければなりません。このような急性期医療を支えるものが,救急科専門医,集中治療専門医として,2025年レベルでの病院構造の再編成において広く必要とされます。
 MEIDAI卒業生の一部には,名古屋大学連携地域での救急医療と集中治療を支えてることを目標として,当教室に入局して頂きたいと考えています。現在,救急医療と集中治療は,急性期管理医学としての「診断」と「治療」を確実とするための両輪です。救急医療と集中治療を,① 教えることができる,② 公明正大に診療することができる,③ 高い診療成績を提供できる,④ 学位を取得している,この4条件をMEIDAIが達成し,急性期管理の診断と治療を深めます。これからは学位のある医師の育成が,すべての専門診療領域で基盤条件となるでしょう。当講座は,多くの入局者を歓迎し,継続していただく中で,「役割」と「能力」と「人格」を与え,実力と将来を約束します。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年 元旦

名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野
教授 松田直之


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