抗凝固薬

■ヘパリン:ヘパリン10,000単位(5,000単位 2V)+生食40 mL 計50 mL
※ 1日投与量を決定して,持続投与速度を決定する。5,000~10,000単位/日程度の用量では,厳重にAPTTによるモニタリングを行うことを義務としない。一方,厳密なヘパリン投与管理を行う状況では,APTT比1.5-2.5の管理とする。

■フサン®(メシル酸ナファモスタット):ナファモスタット200 mg+5%ブドウ糖液50 mL 計50 mL。※炎症期のCHFあるいは炎症改善後のCHDFにおける回路内凝固目的として,上述の希釈としてフサン® 5-7.5 mL/時(20~30 mg/時)での投与を一般とする。ナファモスタットには,線溶抑制作用があるために,炎症期には血栓が溶解しにくくなることに注意する。

■アルガトロバン:以下をEMICU管理における適応とする。
1.脳血栓症急性期(ラクナ梗塞を除く)における発症後48時間以内:はじめ2日間は1日アルガトロバン水和物として60 mgを100 mLで希釈し,24時間かけて持続点滴静注する。その後5日間は1回アルガトロバン水和物として10 mgを生理的食塩水20 mLで希釈して1日朝夕2回,1回3時間かけて点滴静注する。
2. 慢性動脈閉塞症(バージャー病・閉塞性動脈硬化症)における四肢潰瘍,安静時疼痛並びに冷感の改善:1回アルガトロバン水和物として10 mgを生理的食塩水20 mLで希釈し,1日2回,1回2~3時間かけて点滴静注する。年齢と症状に応じて増減を検討する。
3.HIT(ヘパリン起因性血小板減少症):アルガトロバンの保険適応内の適応はない。HITにおける使用においては,教授,医局長,病棟医長を含めた医局内および,他領域の專門討議を必要とする。

指針設定
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野 
2015年4月1日〜 東 倫子・田村有人(外来医長)・松田直之(EMICU部長)
2016年4月1日〜 東 倫子・海野 仁(病棟医長)・松田直之EMICU部長






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